「民事再生」と「会社更生」の違いとは!

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「民事再生」と「会社更生」の違いとは!

「民事再生」とは、現在の経営者を維持したまま借金額の減額を受けるとともに、それら負債を返済していく手続きのことです。破産するほどには至っておらず、再建可能である会社などに利用される手続きとなっています。

 

似たものに「会社更生」がありますが、様々な点で異なった手続きとなっています。まず民事再生手続きでは、経営者は退任せずにそのまま経営指揮とることができるため、経営や財産の処分などは会社側から行うことができます。会社更生の場合には、こうした経営や財産管理は更生管財人に一任されるため、経営者は会社経営の権利等はすべて失われます。また民事再生は法人のみならず個人でも行うことができますが、会社更生が行えるのは株式会社だけとなっています。

 

担保権所有者の扱いにも違いがあり、民事再生では担保権者と一般債権者は別の扱いがなされるため、担保権の範囲であれば再生計画で行われた債務免除や圧縮により担保債権額が減少することはありません。一方で、会社更生では、担保権者は他の債権者と同等に扱われるため、債務免除等により債権減額の可能性があります。

 

民事再生は個人や中小企業の対象を想定した手続きとなっており、その手続きが認可されるまでの期間も比較的短く「約半年」ほどで行われます。他方、会社更生は大手企業など対象としているため多くの債権者等がいることが想定され、その手続きも複雑なことが多く、裁判所からの認可も「数年」かかる場合が多くなっています。

 

どちらの場合も、企業の負債を減らし、新たに経営再建を目指す手続きですが、このときに残った負債の弁済最長期間にも違いがあります。民事再生での最長期間10年であるのに対し、会社更生では最長15年となっています。これも会社更生ではより多くの債権者が想定されるため、その手続きの煩雑さを考慮した期間の長さとなっているのです。